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UEDA JOINT後の2日間。
身体的疲労。
思考回路停止寸前。
流れに委ねる。
出てくるのは素の自分。
自分の人間臭さへの戸惑い。
正しくは、人間臭さを取り戻したということ。
人は、何かと理由や理屈をつけたがる。
特にカタチあるものには。
時に必要なことではあるけれど、
必要だと思ってつけたそれが「素直さ」を覆い隠すこともある。
長年、自分の中にある正しさを肯定し続け、すがりついてきた。
守り続けてきたことの大切さと
守るが故に、殻に閉こまった想い。
守ろうとしてきただけのような
「隠す」ことで納得してきていたかのような
自分という、ただの人間が感じて導きだす答え。
そこから人間臭い自分を見いだし、取り戻す。

そして、上田から長岡へ向かい戻ってきたOZとプライベートセッションを行う。
彼の故郷であるこの土地も、今の彼にとっては旅の途中にひと息つく場であり
この1カ月の具体的な動きと心の変化は絵に表れている。
お互い、同時期にそれぞれの素直さに向き合っていて、
まとめるべく行われた「 ◯+◯=◯」。
そして、カタチの託し合い。
セッションというカタチの定義。
出来上がったカタチよりも、その過程で繰り広げられたやり取りの重要性。
時間と感覚。
自分の役割と彼の役割。
関係性の明白化。
彼がいなければ、この土地で再び筆を持つことはなかった。

UEDA JOINTとこの2日間。
この土地での暮らしに、必要なことがはっきと見えた。
同じ星の人よ。
共鳴を。


2009 UEDA JOINT
上田城。
フェスといったものを知らないであろう人や観光客。
制服の高校生。老若男女。
フリーでなければ見れない光景と人の交わり。
市街地の中で、この大きな規模のフェスを行うことの凄さ。

3カ所で繰り広げられるライブ。
連日、雨に降られながらも描き続けるペインター達。
OZとスプレーを久々に握ってのセッション。
彼の、旅の途中を象徴するかのような漂う雲。
落ち葉がもたらす偶然の美。

最後の筆を入れ終わった時、最終日の日暮れを迎えた。
長い間、描かれていく様を眺めていてくれたトマトおじさん。
「幸せな気持ちにしてくれる絵」の言葉に、喜びと安堵感をおぼえる。
長野に戻ってきてからのカタチは、いろんなことが影響している中で
変わったというより、自分の本来求め続けていたところに辿り着いた。そんな感じ。
「素直に」
簡単な言葉だが難しい。
「かっこいい」「それっぽさ」「面白さ」を求めて描いていた過去。
「綺麗」「可愛い」「優しい」と言われることが多くなった今。
表面的な感覚ではなくて、内面的な想いに憧れを抱き続けていたし
それをカタチにしたくて。感じてもらえたらと思っていた。
今、俺は表現を生活の糧としたプロではないけれど、
11年いろいろと活動してきて、やっと心とカタチがつながるようになったと思える。
トマトおじさんの「幸せ」の言葉が、やっと辿り着かせてくれた。

長野の自然を包む紫陽花。
青の君に贈ります。